2011/05/02

お足元にご注意

つい先日、ロイヤルウェディングで世界の注目を集めたロンドンはウェストミンスター寺院。イギリス歴代の王族や著名人が数多く埋葬されているここに、ニュートンの墓もあります。ニュートンの墓は、小説と映画で話題になった「ダヴィンチ・コード」の謎解きの鍵として一躍有名になって以来、訪れる観光客がすごく増えたらしいです。さすがの引力!?


ダヴィンチ・コードではこんな風に描写されています。
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その墓は大きな黒大理石の石棺と、そこに載ったニュートンの
彫像からなっていた。古めかしい衣装に身を包んだニュートン
が積み重ねられた自分の著書に誇らしげに寄りかかっている。
『神性』、『年代記』、『光学』、そして『プリンキピア――
自然哲学の数学的原理』。その足もとには、背中に翼のついた
ふたりの少年が巻く物を持って立っている。斜めにすわったニ
ュートンの後ろには簡素なピラミッドがそびえている。
ダン・ブラウン著/越前敏弥訳
『ダ・ヴィンチ・コード/下』 角川文庫
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さて、今回のネタはこの構造物の手前の床です。前置きが長過ぎてm(_ _)m

床にはさらにニュートンの墓碑があって、それを5人の科学者の記念銘板が囲んでいるのです。囲むのはマクスウェル 、そしてマイケル・ファラデーウィリアム・トムソン(ケルビン卿)ジョージ・グリーン、 ポール・ディラックという面々。

画像は こちらでご覧になれます。 

大きい長方形がニュートン、奥の左がグリーン、右がトムソン、手前左からマクスウェル、ファラデー、ディラック のようです。トムソン以外の埋葬地はこの寺院ではなく、銘板にラテン語で「他所に眠る」と書かれているそうです。

寺院の許可が得られずダヴィンチ・コードの映画撮影はセットで行われたそうですが、カンペキな再現を期待してビデオを見てみました。残念ながら床の銘板が判別出来るカットはありませんでした・・・

ところで、ここの埋葬スペースは既にいっぱいとのことですが、かつてはディケンズなど当人が拒んだのに埋葬された人もいるとか。名誉なことではあれ、著名人も大変ですね。

それにしても、墓碑や記念銘板を踏んで歩けるような造りって何だかなあ、と思ってしまうのは日本人だからでしょうか・・・

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ダヴィンチ・コードを私も映画で観ましたが、たぶん、内容を理解しきれないところが多く、映画の満足度で言うと消化不良だと思っています。

このブログのワカツキさんの書き込みのほうがわかりやすく、内容はすんなり頭に入ってきます。